生成AI(Generative AI、ジェネレーティブAI)とは、ChatGPTをはじめとする文章や画像、音楽や動画などを作り出すことができるAIのことです。
この記事では、プログラミングの知識がない方でも安心して読めるように、生成AIについて簡単にわかりやすく解説していきます。
生成AIの定義とは?
AIとは、人工知能のことでコンピュータが人間のように思考したり、学習したりする能力を持つ技術です。
その中で、生成AIとは創造性を持つAIの総称です。
従来のAIはパターンを学習して、予測や分類を行うようなものが主流でした。
例えば、将棋やチェスのゲームで使われるAIのようなイメージです。
しかし、2022年11月30日にChatGPTがリリースされ、AIのイメージが大きく変わりました。
ChatGPTは、まるで人間のような自然な受け答え、テーマに基づいた物語の創作に加え、文章の要約やプログラミングの作成など多岐にわたる生成を行うことができるのです。
ChatGPT以後も、画像生成、音楽の作成、動画生成など、さまざまな生成AIが登場しています。
まとめると、生成AIとは「0から1を生み出す」創造性を持ったAIであると言えます。
生成AIの仕組みとは
生成AIは、主にディープラーニングと呼ばれる技術をベースにしています。
ディープラーニングとは、簡単にいうと人間の脳の仕組みを模倣したプログラミング技術です。
人間の脳が学習するのと同じように、AIに文章や画像などの学習データを与えると、AIが自動的に学習を進めてくれます。
例えば、さまざまな種類の犬の写真をAIに学習させることで、AIが「犬」というものを学習します。
その学習結果を活用して、生成AIは新しい文章や画像、音楽、動画などのコンテンツを生成することができるのです。
生成AIとChatGPTの違いとは
多くの人が「生成AI」と聞くと、ChatGPTを思い浮かべるのではないでしょうか。
これは、ChatGPTの登場が生成AIという言葉を広く普及させたためです。
それだけ、ChatGPTの登場は私たちに大きなインパクトを与えました。
生成AIは創造性を持った人工知能で、文章、画像、音楽、動画などさまざまなコンテンツを生成することができます。
その中で、ChatGPTは主にテキスト生成に特化した生成AIの一種です。
生成AIの種類
生成AIには、文章、画像、動画、音楽などそれぞれの得意分野があります。
ここでは、生成AIの種類について紹介していきます。
文章生成AI
文章生成AIとは、新しいテキストを自動的に作成することに特化した生成AIです。
主な機能には、ニュース記事の作成、会話の応答、メールの文章作成、物語の執筆、翻訳、内容の要約などがあります。
有名な文章生成AIには、ChatGPTやGemini(旧:Google Bard)、Bing AIなどがあります。
画像生成AI
画像生成AIとは、新しい画像を自動的に作成することに特化した生成AIです。
主な機能は、キャラクターや背景、ファッションのデザイン、アバター風に変換などがあり、多岐にわたる用途に活用されています。
有名な画像生成AIには、Stable Diffusion、Midjourney、Adobe Fireflyなどがあります。
動画生成AI
動画生成AIとは、新しい動画を自動的に作成することに特化した生成AIです。
主な機能には、映画やアニメーションの作成、広告やプロモーションビデオの作成などがあり、多岐にわたる用途に活用されています。
有名な動画生成AIには、GliaCloud、Runway、Synthesiaなどがあります。
2024年2月15日にOpenAI社が「Sora」という動画生成AIを発表しました。
この動画生成AIは、従来のものに比べて生成できる動画のクオリティが非常に高く、注目を集めています。
2024年3月現在、まだ一般に向けてリリースされていませんが、「Sora」が動画生成AI界の新星となることは間違いなしです。
音楽生成AI
音楽生成AIとは、新しい音楽を自動的に作成することに特化した生成AIです。
主な機能には、歌詞からの作曲、アレンジ、伴奏の生成、BGMの作成などがあります。
有名な音楽生成AIには、Suno、AIVA、SOUNDRAWなどがあります。
生成AIを活用した新たな時代に突入!
生成AIは、創造性を持ち、文章、画像、動画、音楽などを新しく作成できます。
この技術の登場で、今まで手作業で行っていた部分をAIに任せるということも増えてきました。
画像生成などを自身のパソコンでおこなう場合には、高性能なパソコンが必要になりますが、すぐに用意できない方は1時間50円から借りられるGPUクラウドサービスがおすすめです。