AI資格について知りたい方に難易度別におすすめの国家資格や推奨資格を紹介します。
AI分野でのスキルを向上させるための適切な資格選びに役立ててください。
AI技術の進化に合わせて適切な資格取得を目指しましょう。
AI資格とは
人工知能(AI)認定資格とは、AIに関する業務に精通し、一定の熟練度を有する個々の専門家に認定される資格のことを指します。
このAI認定資格は、技術者やプロフェッショナルが自身のキャリアを発展させるのに非常に有益な手段となります。
AI認定資格は、AIの多岐にわたる側面、例えば機械学習や自然言語処理、コンピュータビジョン、ロボット工学、そしてAIソフトウェアに対する理解と能力を証明します。
近年、AI認定資格を持つ専門家の需要は非常に高く、さらにその需要は増加の一途を辿っています。
市場調査によると、人工知能の市場規模は2030年までには2兆ドル以上に拡大すると予測されています。
AI資格難易度別ランキング
国内ではまだAIに特化した資格は少ないのが現状ですので、AIに関連した資格を難易度別にピックアップしてみます。
初心者のための入門AI資格
初心者向けAI資格をご紹介します。
ITパスポート
初心者には、ITリテラシーを高めるための基礎的な知識が身につく「ITパスポート」がおすすめです。
ITパスポートは、情報技術(IT)に関する国家資格で、コンピュータやネットワーク、ソフトウェア、セキュリティなどの基本的なIT分野に関する知識を身につけていることを示すものです。
2024年4月からは生成AIについても試験範囲に含まれるようになりました。
生成AIパスポート
2024年2月に第1回の試験がはじまったばかりの資格で、一般社団法人 生成AI活用普及協会(GUGA)が主催しています。
生成AIパスポートは、AIを利用する際のリスクを回避し、AIを安全に利用できるリテラシーを持つ人材や企業の認定を目指します。
試験の出題範囲はAIの基礎概念から応用、法律、倫理規定など広範にわたりますが、受験条件はなく、先の第1回試験では小学生が合格しています。
文系出身者向けAI資格
文系出身者が最初に取得するAI資格として最適と言えるのは「G検定」です。
G検定は、ディープラーニングの基礎知識を持ち、適切な活用方針を決定し、事業に活用する能力や知識を検定する試験です。
G検定の「G」はGeneralist(ジェネラリスト)のイニシャルをとっていることからも、複数の分野の知識を広く浅く持っている人を対象としています。
エンジニア向けAI資格
すでにエンジニアとしての業務を行っている方であれば、以下のAI資格がおすすめです。
E資格
G検定と同じく一般社団法人ディープラーニング協会主催のAI資格ですが、JDLA認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了していることが受験条件となっているなど、難易度は大きく上がります。
試験範囲も数学的基礎、機械学習、深層学習の基礎、深層学習の応用、開発・運用環境などとなっています。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、IPA資格(情報処理技術者試験)の一つであり、情報処理技術者としての基本的な知識を証明する国家資格試験です。
受験者に特定の資格や経験の制限はありません。
基本情報技術者試験では、情報処理技術の基礎知識やネットワーク、データベース、プログラミングなどの技術に関する問題が出題されます。
統計検定
統計検定は、統計学の基本的な知識やスキルを持つことを証明するための資格試験で、統計学の理論や手法、データ解析の基礎などに関する問題が出題されます。
統計検定の取得によって、統計学に関する基本的な理解や応用能力を証明することができ、データ分析や意思決定の分野で活躍するための基盤を築くことができます。
1級~4級まであり、1級はかなり難易度が高い試験として知られており、総務省をはじめとする各省庁から後援を受けているため、取得できれば就職や転職に有利となる資格と言えるでしょう。
Microsoft Certified: Azure AI Engineer Associate – Certifications
Microsoft Certified: Azure AI Engineer Associate認定は、Microsoftが提供する資格であり、個人がMicrosoft Azure上でAIソリューションを設計および実装する専門知識を検証するものです。
この認定は、Azureサービスを使用してエンドツーエンドのAIソリューションを構築するために、データサイエンティスト、データエンジニア、IoT専門家、AI開発者と協力するAIエンジニアを対象として特に設計されています。
Microsoft Certified: Azure AI Engineer Associate認定を取得するためには、候補者は自然言語処理、コンピュータビジョン、機械学習、対話型AIなど、さまざまなAI技術に精通していることを証明する必要があります。
また、Azure Cognitive Services、Azure Machine Learning、その他のAzure AI製品を使用してAIソリューションを実装するスキルも必要です。
海外のAI関連資格
すでに海外ではAIに特化した資格や認定コースが続々と誕生しています。
Certified Artificial Intelligence Scientist | CAIS
Certified Artificial Intelligence Scientist(CAIS)プログラムは、高度な認定プログラムであり、シニアAI専門家やビジネスリーダーがAIソリューションおよび戦略を開発し、ビジネスの変革をもたらすことを目的として設計されています。
このプログラムは、プログラミングスキルを必要とせず、技術的知識が限られているシニア専門家、意思決定プロセスでAIを活用したい方々(マネージャー、デリバリーマネージャー、プログラムマネージャー、ディレクター、CXOなど)に適しています。
Artificial Intelligence Certification | ARTIBA
Artificial Intelligence Certificationは、AI分野における個人の知識と専門知識を証明する資格です。これは、保持者が機械学習、ニューラルネットワーク、自然言語処理、コンピュータビジョンなど、AIのさまざまな側面をカバーするプログラムやコースを修了したことを証明するものです。
AIスキルを向上させ、キャリアを推進したい専門家や個人に対して、さまざまな組織、教育機関、オンラインプラットフォームによって提供されています。
Jetson AI Courses and Certifications | NVIDIA Developer
NVIDIA Developerが提供するJetson AI Courses and Certificationsは、NVIDIA Jetsonプラットフォームに焦点を当て、個人がAI技術を学び、スキルを開発するために設計された教育プログラムです。
Jetson AI Coursesでは、AI、ディープラーニング、コンピュータビジョン、ロボティクス、エッジコンピューティングに関連する幅広いトピックをカバーしています。
Jetson AI Coursesを成功裏に修了し、関連するアセスメントに合格すると、参加者はNVIDIA Developerから認定を取得することができます。これらの認定は、個人がJetsonプラットフォームを活用してAI開発と展開を行う能力を証明します。
AI資格の取得はこれからのキャリア形成におすすめ!
日本国内ではまだAIに特化した資格が少ないのが現状ですが、今後新たなAI資格が誕生するであろうことは誰もが予想できるのではないでしょうか。
エンジニアや理系卒に限らず挑戦することができると言われるAI資格にぜひチャレンジしてみてください。