Fugaku-LLM(富岳)の使い方や料金を初心者向けに解説!【画像で解説】

Fugaku-LLM(富岳)の使い方や料金を初心者向けに解説!

2024年5月10日、東京工業大学、東北大学、富士通、理化学研究所が中心となり開発された「Fugaku-LLM(富岳 LLM)」が公開されました。

遂に日本発の大規模言語モデル「Fugaku-LLM(富岳 LLM)」が誕生しました!

この記事では、Fugaku-LLMの性能や使い方を初心者向けに解説していきます。

7/24開催のウェビナーをお知らせ!

目次

Fugaku-LLM(富岳 LLM)とは?

(出典:www.r-ccs.riken.jp)

「Fugaku-LLM(富岳 LLM)」とは、スーパーコンピュータ「富岳」を利用して日本語を学習した大規模言語モデル(LLM)です。

「Fugaku-LLM」は、研究や商用利用が可能になっていてGitHubHugging Faceで公開されています。

現在、Fujitsu Research PortalでWebブラウザ利用が可能です。

Fugaku-LLMの特徴
  • スーパーコンピュータ「富岳」が学習に導入
  • 計算資源と照らし合わせてバランスが良い130億パラメータのモデル
  • 人文社会系のタスクや敬語などの理解が強い

スーパーコンピュータ「富岳」が学習に導入された

日本最大のスーパーコンピュータ「富岳」を用いて、並列分散学習手法を開発し適用することで、言語学習速度を標準の6倍にすることに成功し成果を上げました。

通常、大規模言語モデルの学習には高性能のGPUが必要とされますが、Fugaku-LLMではスーパーコンピュータ「富岳」のCPUを利用して大規模言語モデルを学習することに成功しました。

この手法により、海外製のGPUやハードウェアに頼らず、純粋な国産LLMとして、大きな進歩を遂げたと言われています。

計算資源と照らし合わせてバランスが良い130億パラメータのモデル

国内で開発されているLLMは、およそ70億パラメータであるのに対し、Fugaku-LLMは2倍近い性能があります。

パラメータが大きくなると一定の計算資源では実行しにくいデメリットが生まれるため、バランスが良い130億パラメータが採用されました。

これにより、投資が少なく失敗しにくい環境で開発を進めることができるようになります。

人文社会系のタスクや敬語などの理解が強い

Fugaku-LLMは、日本語の処理能力に優れていることが大きな特徴です。

独自の日本語学習データを用いて、一から学習を行ったため、日本語の文脈や敬語などの特徴を的確に捉えることができます。

日本語でLLMを使う際の性能評価としては、国産で独自に学習を行っているオープンなモデルの中では最高性能を達成しています。

Fugaku-LLM(富岳 LLM)の始め方・使い方

「Fugaku-LLM」は、誰でも簡単に始められます。

ここでは、無料で利用できるWebサイト「Fujitsu Research Portal」を使った手順と基本的な使い方を紹介します。

Fujitsu Research Portalとは、富士通が公開している先進技術を無料で体験できるプラットフォームです。

STEP
「Fujitsu Research Portal」にアクセスします

まずはFujitsu Research Portalにアクセスします。

サービスの概要や仕組みがページに表示されています。

サービスを開始するには「アカウント作成」ボタンをクリックして進みます。

(出典:portal.research.global.fujitsu.com)
STEP
ユーザー登録をして電話番号認証する

Fujitsu Research Portalのアカウント作成に必要な下記情報を入力します。

・メールアドレス(要認証)
・ユーザー名
・パスワード
・名前

(出典:portal.research.global.fujitsu.com)

入力が終わったら利用規約に同意して作成ボタンをクリックします。

次に、日本を選択しSMSが受け取れる電話番号を入力して進み、認証を完了させます。

(出典:portal.research.global.fujitsu.com)

その後、入力が完了すると自動でログインが完了してメニューを選ぶことができます。

STEP
チャットアプリを立ち上げましょう

登録が完了したら、対話型生成AIページに進みます。

(出典:portal.research.global.fujitsu.com)

「技術を試す」ボタンをクリックすると、再度ログインが求められますので、メールアドレスとパスワードを入力し進みます。

(出典:portal.research.global.fujitsu.com)

「アプリを試す」ボタンに変わりますので、クリックして進みます。

(出典:portal.research.global.fujitsu.com)

再度ログインを求められますので、メールアドレスとパスワードを入力し進みます。

STEP
Fugaku-LLMを設定

アプリ画面を開いたら新規チャットの作成に進みます。

日本語にしたい場合は、ブラウザの日本語翻訳機能の使用をおすすめします。

(出典:portal.research.global.fujitsu.com)

次に、チャット作成のタイトルとモデルを選択します。

(出典:portal.research.global.fujitsu.com)

書類は空欄のままで大丈夫です。

モデルは、GPT-3.5ターボ~CPU富岳-LLMまで選択できます。

ブラウザの翻訳機能を使って日本語表示に変更することが可能です。

【ブラウザの翻訳機能】
ChromeやEdgeの場合:
日本語翻訳したいサイトの上で「右クリック」→「日本語に翻訳」を選択

STEP
チャットを始めよう!

チャットの作成が完了したら早速Fugaku-LLMに質問をしてみましょう。

傍目八目(おかめはちもく)の意味を教えてもらいます。

質問の入力は日本語で大丈夫です。

(出典:portal.research.global.fujitsu.com)

質問を入力し終わったら「send」ボタンをクリックします。

(出典:portal.research.global.fujitsu.com)

Fugaku-LLMは、日本に関連する質問にも詳しく答えてくれます。

Fugaku-LLM(富岳 LLM)の料金プラン

料金イメージの見出し画像

Fugaku-LLMは、無料で利用できるオープンソースです。

ソースコードはGitHubHugging Face で公開されていて、規約に同意すれば商用利用も可能です。

現在のサービスは、Web版「Fujitsu Research Portal」でのみ公開されています。

Fugaku-LLM(富岳 LLM)のアプリはある?

AIアプリの見出し画像

Fugaku-LLMのアプリは、リリースされていません。

残念ながらFujitsu Research Portalは、スマートフォンのブラウザでは応答しません。

手軽にスマホアプリで使える日が待ち遠しいですね。

国産大規模言語モデル「Fugaku-LLM」の未来は明るい!

今回は、「富岳」を使った大規模言語モデル「Fugaku-LLM」の使い方について紹介しました。

国産初のLLMということで、導入する企業やサービスも多く出てくると思います。

この波に乗り遅れないように、今のうちに使いこなしておきましょう。

GPUSOROBAN
https://soroban.highreso.jp/

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
EdgeHUB編集部からのお知らせ

無料ウェビナーのお知らせ

ソフトバンクSarashinaウェビナー

日本語LLM「Sarashina」& OCR機能「Phi-3 Vision」の 無料オンラインウェビナー!

開催日時:
2024年7月24日(水) 14:00~15:00

内容:

  • 「Sarashina」や「Phi-3 Vision」の概要と使い方の紹介
  • 生成AI開発の強い味方「GPUSOROBAN」の活用方法

このウェビナーでは、ソフトバンクの日本語の強いの大規模言語モデル「Sarashina」の使い方や、実際にどのように使えるかを具体的に紹介します。

また、画像からテキストを抽出するOCR機能を簡単に作成できる「Phi-3 Vision」の使い方もデモを交えてお見せします。

生成AIに関心のある方、AI技術をビジネスに活かしたい方は、ぜひこの貴重な機会にご参加ください!

こんな方におすすめ!

  • 最新のAI技術やトレンドに興味がある方
  • AI開発に携わっている方
  • 生成AIの実用的な活用方法を学びたい方
  • 新しいツールや技術を積極的に取り入れたい方

\参加申し込みはこちら!/

この記事を書いた人

EdgeHUBは、NVIDIAクラウドパートナーである株式会社ハイレゾが運営しています。「AIと共にある未来へ繋ぐ」をテーマに、画像生成AI、文章生成AI、動画生成AI、機械学習・LLM、Stable Diffusionなど、最先端の生成AI技術の使い方をわかりやすく紹介します。

目次