近年、AIを活用したコーディングツールが急速に進化しています。その中でも特に注目されているのが、高性能なコードエディタ 「Cursor(カーソル)」 です。
Cursorは、コードの自動生成、エラー修正、チャット形式でのコーディングアシストなどプログラミングに関する業務全般を効率化できるAIツールです。
この記事では、「Cursor」の使い方を初心者向けに詳しく解説します。
Cursor(カーソル)とは?
Cursorとは、Anysphere 研究ラボが開発した開発者支援AIツールです。
Anysphere 研究ラボのアプローチは、未来のエンジニア、人間とAIを組み合わせたプログラマーを育成することであるとコメントしています。
AIと人間の創造性を組み合わせた「ハイブリッドエンジニア」は、純粋なAIシステムを凌ぐスマートさと技術力を発揮します。
以下にCursorの主な特徴をまとめました。
- 大幅に強化された最新のAIエージェント機能
- 不明点などを質問・相談できるチャット機能
- 無料で利用可能
大幅に強化された最新のAIエージェント機能
Cursorは、最新のAIエージェント機能を搭載しており、より効率的な開発が可能になりました。
- AIが自然言語処理を活用してコードを自動生成
- エラー修正やコード改善をAIがサポート
- ターミナル操作をエディター内で完結し、作業をスムーズに
初心者からプロまで幅広いユーザーに対応し、柔軟にプロジェクトを進めることができます。
特に、2024年12月のアップデートで導入された「Composer Agent」 により、機能が大幅に強化されました。
不明点などを質問・相談できるチャット機能
Cursorは、AIと対話しながらコーディング作業を進めることができます。
- 基礎的なコードの概念や使い方の質問
- 高度なエラーメッセージの解析
- @を使ってファイルやフォルダを指定し、AIに回答を求めることが可能
- オンライン上の公式ドキュメントにも応用可能
このチャット機能は、Cursorの中で最もメインとなる強力なツールです。
無料で利用可能
Cursorは、無料で利用開始でき、エディター機能は無制限に使用可能です。
また、「Basic / Pro / Business」の有料プランがあります。ChatGPTの利用回数制限にプランの差があります。
Stable Diffusionの使い方は、機能別に下記の記事にまとめているのでぜひご覧ください
Cursorの使い方
ここでは、「Cursor」の使い方を紹介します。
下記のステップで、Cursorの基本的な使い方をマスターしましょう。
インストーラーをクリックしてセットアップを開始します。
セットアップの内容は下記のように設定します。
- Keyboard→「Default(VS Code)」
- Language→「日本語」
- Codebase-wide→「Enabled」
- Command Line→「install cursor」
次に、VSCodeの拡張機能をインポートする場合は、「Use Extensons」をクリックして進みます。
Cursorの会員登録が済んでいない場合は登録に進みます。
メールアドレス・Googleアカウント・GitHubアカウントのいずれかでサインインします。
サインインを済ませて、Cursor desktopにログインします。
表示言語を日本語化したい場合は、上部タブの「View」から「Command Palette」をクリックして、「Configure Display Language」を選択します。
候補にある日本語を指定してCursorを再起動します。
新規テキストファイル(Ctrl+N)を開いてエディターを出します。
編集画面内で(Ctrl+K)を入力してチャット画面を開いてプロンプトを入力します。
Generateボタンをクリックするとコード生成が開始されます。
Pythonで〇×ゲームのサンプルコードを作って
コードが表示されている状態で「Accept」ボタンをクリックするとそのままエディターに反映されます。
提案された内容(緑枠内)に修正が必要な場合は、プロンプトを追記します。
作成したファイルを保存し、画面下部のターミナルで作成したプログラムを実行してみます。
うまく実行されましたね。しっかり遊ぶことができます!
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Cursorの料金と商用利用は?
ここでは、「Cursor」の料金プランと商用利用の条件について詳しく解説します。
Cursorの料金プラン
Cursorは会員登録制で、メンバーシッププランがあります。
プランは、「Basic / Pro / Business」の3つで、エディター機能に差はありません。主にChatGPTの利用枠や優先リクエストの可否に違いがあります。
Basicプランに使い慣れてからプラン移行するのがおすすめです。
Basic | Pro | Business | |
---|---|---|---|
料金 | 無料 | 月額20ドル | 月額40ドル |
GPT-4、GPT-4o(slow) | 50回/月 | 無制限 | 無制限 |
GPT-4、GPT-4o(fast) | × | 500回/月 | 500回/月 |
o1-mini | × | 10回/日 | 10回/日 |
AIコーディング機能 | 〇 | 〇 | 〇 |
データのプライバシー確保 | 〇 | 〇 | 〇 |
プライバシーモードの強制 | × | × | 〇 |
OpenAIへのデータ送信の制御 | × | × | 〇 |
Cursorの商用利用は?
Cursorで作成されたコード、出力、またはその他の生成物に対して、すべての権利、所有権、利益をお客様に譲渡すると記載されています。
AIが生み出す不完全な生成物や有害性に対するリスクに関しては、ユーザが責任をもって利用することに同意するとされています。
Cursorを使いこなしてAIエージェントでのコーディングをマスターしよう!
今回の記事では、現在注目されている開発者支援ツール「Cursor」について紹介しました。
Cursorは、AIエージェントが搭載されたことによって大きく機能が進化しました。
今回紹介した機能以外にも、コーディングに関する作業がAIによって簡単に行えるようになっています。